NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社の代表取締役社長の塚本良江様、ソリューション部担当部長 西川知秀様、ソリューション部Webソリューション担当 上森啓就様にインタビューいたしました。
代表取締役社長 塚本良江様、ソリューション部Webソリューション担当 上森啓就様、ソリューション部担当部長 西川知秀様
塚本様:設立は2012年10月です。当時はビッグデータが注目され始めた時期でした。
データを活用したマーケティングソリューションを提供する会社として、インターネットを使ったデータ解析、DBマーケティング、ソーシャルマーケティング、リサーチ事業をそれぞれ行っていたNTTグループ4社が集まってスタートしました。
「データ活用」という軸を徹底しようということで、設立間もない頃から、データ解析を軸として、デジタルマーケティングを支援しています。
現在は、デジタルマーケティング基盤構築、調査・データ解析、マーケティング・CRM支援というレイヤー別の三つの柱を立て、ワンストップで企業のデジタルマーケティングをご支援できる体制をとっています。
まずは、ウェブサイトの構築を行い、ソーシャルメディアやメールなど、さまざまな活動の接点からデータを取得してDMPなどに格納し、データ活用の基礎を作ります。そうしたシステムインテグレーションが、デジタルマーケティングの基盤構築です。
続いて、デジタルマーケティング基盤で収集したデータを社内のリサーチャーやデータサイエンティスト、アナリストによって調査・解析します。
データは、ただ集めたり分析したりするだけでは意味がありません。そこで調査・解析の結果を活用し、コンサルタントが、クライアント企業に対してよりよいCRM施策、あるいはマーケティング施策を提案し、マーケティングROIや売上の向上を支援することに力を注いでいます。
図1:マーケティングソリューション事業の3本の柱
塚本様:システムインテグレーションからマーケティングソリューションに至るまで、すべての段階をこなせる企業はまだ限られています。それを1社でまかなえるところが、当社の強みです。
お客様はいろいろな課題を抱えています。「新規顧客を増やしたい」「サービスの離脱を防ぎたい」「既存顧客からクロスセル、アップセルなどによる売上を伸ばしたい」あるいは「時間や費用を削減し、 営業やマーケティングの効率を上げたい」など、多岐にわたります。 そして、すでに何らかの形で顧客に関する様々なデータを持っておられるところが多いのですが、どうやったらそのデータを課題解決につなげられるかという点で苦労されています。
他にも、「どんなSNSをどのように使ったらいいのか」「どんな手法やツールが適切か」などという相談もあります。そこで、データ活用の方法を視野に入れてデータ基盤を改善・強化し、打ち手を講じた上で得られた結果をよりよくするためにPDCAを回し、最終的な成果がきちんと出るまで、徹底してお付き合いさせていただくという姿勢で臨んでいます。
「結果が出るまでとことん付き合う」
塚本様:HeartCore CMS、いまお話しした3本柱のうち、デジタルマーケティング基盤の中の、ウェブサイトの構築・運用で活用しています。6年ほど前、ウェブサイト構築の規模も大きくなってきて、CMSが必要になった際に、いくつかのツールを比較の上、国産のHeartCoreを選びました。機能が豊富で、価格もリーズナブルだということに加え、ウェブマーケティングに欠かせないSEO機能が製品プラットフォームに含まれていたことが決め手でした。
ウェブサイト構築にあたっては、お客様の指定がある場合を除き、HeartCoreをCMSとして提案しています。これまで、大手企業を中心に10社以上への導入実績があります。
上森様:HeartCoreをお客様に説明する際に示す特徴としては、サイト構築の生産性を向上させる独自関数が標準でおよそ1000個あることと、コンテンツごとにいろいろな情報をタグ付けできることです。
そうした機能の組み合わせによって、本来ならプログラム開発が必要になってくるものも、コンテンツの中に記述しておけるので、開発コスト・労力をかなり削減することができます。
HeartCore CMSはサイトの構造に沿ってコンテンツグループというものを作り、そこにコンテンツを置いていく方式をとっています。
この方式には、例えばサイトをレスポンシブデザインにして、PCとスマートフォンの両方に対応するといった大規模な改修がある場合、「修正が必要なコンテンツが点在して、どこを直せばいいのかわかりにくい」という運用泣かせの部分も実はあります。
しかし、これをカバーするために、「バンドル」という機能(関連するコンテンツ項目をひとつにまとめて管理するための機能)が備えられています。バンドルに更新したページの属性を持たせて入れておくと、どこを更新すればよいかひと目でわかります。この機能によって、更新漏れや公開漏れといった事故を未然に防ぐことができることも、大きなメリットです。
また、お客様の新商品やサービスのコンテンツを追加するような場合、テンプレートとパーツで共通要素を管理しておくと、一挙に更新ができるのもいい機能だと思っています。
「サイト構築と運用の両面で生産性を高めるHeartCore」
上森様:ペルソナを設定してカスタマージャーニーをたどり、どのタッチポイントでどんなコンテンツを届けるのか、お客さまが求める最適なアプローチを行うのは、最初からうまくいくものではなく、何度もPDCAを回す必要があります。
すでにHeartCoreにはCXM機能がありますが、セグメンテーションやパーソナライゼーションを属性で行うフェーズから、今後行動履歴などを解析してAIによって自動化できるようになることを期待しています。
塚本様:はい、私も期待していますよ(笑)。ウェブのコンテンツを管理する上で重要なのは、構築をした後の運用です。HeartCoreがお客様から評価をいただいているのは、効率的に構築できるだけでなく、生産性の高い運用ができるためです。
それから、多くのツールがそうなのですが、ツール間連携がとりやすくなってきています。当社の分析ツールなどもAPIなどを介してHeartCoreとつながって利用されるといいなと思っています。いわゆる共創ですね。
塚本様:3本の柱を継続します。とりわけ、カスタマー・アイデンティティ・マネジメントとして、顧客を一人の人として捉え、オムニチャネルをまたがる行動履歴や興味関心データなどを集め、その人が次のアクションをどう起こすかを予測して策を打っていく、本当のパーソナライゼーションを進めていきたいのです。
企業によっては大量にデータを保持していますが、中には古いデータも混ざっています。例えばある顧客のライフステージが変化すると、それに伴い以前のデータは「アクショナブル(活用できるもの)」ではなくなります。大事なのは今を捉えるデータを取得すること、そして何よりも活用して成果をあげること。基盤を構築したら、可能な限りお客様とKPIを共有して目標を達成するように努めています。
「可能な限りお客様とKPIを共有して目標を達成するように努めています」
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